2011年12月14日

 「神の時」 と 「人の時」

          
・・ 「万軍の主は仰せられる、

    これは権勢によらず、

    能力によらず、

    わたしの霊によるのである」

    (ゼカリヤ書 4:6)


一方で、人は、 「神の恵みの時」 を、

今や遅しと、いらいらしながら待っている。

「神はいつでも恵みをくだることができるのに、

私はいつまで待たなければいけないのか?」


他方で、神は、 「人に恵みを与える時」 を、

忍耐の限りを尽くして、静かに待っている。 

「わたしはいつでも恵みを与えたいのに、

人がそれを受けるにふさわしくなるには、

わたしはいつまで待たなければいけないのか!」


「神の時」 と 「人の時」 とは、相互に関連しているように思う。

「神の恵みの時」 と 「人の備えの時」 が合致した時に、天の窓が開かれる。


「世界を襲っている経済大不況は、

人間の罪によるものですが、

神によって許されたものでもあります。

だから、神の前にへりくだって徹底的に悔い改める必要があります。

その後、この大混乱の中で、心の底からイエスを信じる者たちを引き上げて、

神はご自身の栄光を現わそうとしておられるのです!」
 
久しぶりにナイジェリアから訪日したジョン・バッサさんは、大胆にこう語った。


かつて日本に長期滞在したジョンさんは、

「自分が祖国の大統領になって、貧困にあえぐアフリカを救うのだ!」

という大きなビジョンを持った。


39歳で帰国して、すぐに大統領選挙に臨んだが、

対立候補の妨害により、その願いを果たせなかった。

その後はやることなすこと、ことごとく失敗の連続だった。

自分の人脈や経験や能力に頼っていたのだ。
 

経済大国日本に滞在中に大勢の日本人と親しくなり、

それなりにビジネスの経験も積んで、日本とアフリカの橋渡しをするつもりだったが、

何一つ成果が上がらないまま年月がむなしく過ぎていった。


家賃も払えなくなり、家族と共に何度も借家を追い出され、ホームレスになった。

経済大不況は貧しいアフリカをも襲い、貧困の度合いは増すばかりだった。
 

しかし、その困難に耐えるため、

ジョンさんは絶えず悔い改めて、必死に祈るようになった。

断食祈祷も、30日、40日、70日と日数が増えていった。

「おかげで、私は 『祈りのマシーン』 になりました!」

こう言うほど、ジョンさんは祈りの中に身を投じていった。


こうして、彼は自分が持っているものではなく、

万物の創造主・全知全能の父なる神にのみ頼るようになったのだ。
 

4度目に家を追い出された時、

それまで信仰深く忍耐し続けてきた妻は、

失望と悲しみのあまり泣き叫び、

神の存在をも疑い始めた。
 

ちょうどそのどん底の時だった。

日本のクリスチャンの指導で、ジョンさんがそれまでずっと手がけてきた日本製品を、

アフリカのシェル石油に販売する契約が成立したのだ。

何度やっても失敗してきた契約交渉が、奇跡的に、最も困難な時にうまく運んだ。

何と、10年目にして初めての取引成立である。
 

その後は今までの困難がうそだったかのように、

エクソン石油やモービル石油等の大手石油会社とも大きな契約が

次から次へと、いとも簡単に成立するようになった。


ジョンさんは今や、国際協力事業団 (JAICA) の支援を受けて、

アフリカの大きな公共事業を立ち上げつつある。

来年からは、アフリカ最大の石油産出国である

ナイジェリア産石油の輸出も手がけるようになる。

年商数千億円規模の巨大ビジネスである。

こうして、ジョンさんは全能の神の後押しを受けて、

着々と5年後の大統領選挙に備えている。


まさに、 「神の恵みの時」 と 「人の備えの時」 が合致したのだ。



 ・・・ <祈祷の勢力> (内村鑑三)

     世の大事業と称えらるるものは皆、祈祷の力によりて成りしものなり。

     祈祷の力によらずして建てられし国家は、虚偽の国家にして

     永久不変の基礎の上に据えられしものに非ず。

     祈祷の力によらずして成りし美術に、天の理想を伝うるものあるなし。

     祈祷は、霊的生命を得る唯一の秘訣なり。



                            





Posted by アブラハムささき at 22:24│Comments(9)
この記事へのコメント
ささき先生

励まされます!
ありがとうございました\(^o^)/
Posted by 出前牧師カンちゃんこと菅野直基 at 2011年12月14日 23:14
すごい人がいるんですねぇ。「祈りのマシーン」 感動しました。「もっと祈ろう」と決心しました。
Posted by オサム at 2011年12月15日 03:14
ジョン・バッサさんが日本にいた頃のことを知っいますが、病人がいると真っ先に訪問して励ましたり、阪神大震災の時も真っ先に車で乗り付けて、炊き出ししていたことを思い出します。ジョンさんは本当に愛の人でした。
Posted by トシエ at 2011年12月15日 17:39
このような、愛の心とビジョンをもった能力のある人が、これからのアフリカをリードしていけば、アフリカは変わるとともに、将来は、アフリカが世界をリードし。励ますことのできる、時代がくることを期待できそうです。
今後20-30年でも,,かなりアフリカや世界の情勢は変わりそうです。
20-30年後のナイジェリアどうなっているか楽しみですが。いずれにせよ、すべてはお祈りによって始まるので、お祈りをもってサポートをと思います。
これによって、20-30年後にはお祈りの効果と力が見直されて、新しいリバイバルが全世界に巻き起こることを期待しています。感謝
Posted by ななし at 2011年12月16日 00:32
ジョンバッサさんの証、心に染みました。ジョンバッサさんによろしくお伝えください。
ナイジェリアのためにお祈りいたしております。
Posted by 〆木泰輔 at 2011年12月17日 13:14
佐々木先生 .。.:*・゚Merry-X'mas:*・゚。:.*

今回のジョンバッサさんのお話を通しまして、改めて祈りの
力というものを思い起こさせて頂きました。
間違いなく、主は我々の日々の祈りを聞いて下さっておられるのですね。
安心致しました。

主がジョンバッサさんを益々用いてくださって、アフリカに大きな主の
祝福が届きますように祈らせて頂きます。感謝!
Posted by TOV at 2011年12月26日 15:34
初めてコメントいたします。
大晦日というこの日に、このメッセージに出会えたこと、心から神様に感謝いたします。
自分の今までの全てに頼ることをやめ、ただひたすらに神を思い、悔い改め…祈り続けること。
神に感謝です。
こちらのblogに出会えたことも感謝です。
Posted by musume at 2011年12月31日 08:36
みなさま、

今年の1月29日に始めたブログに

大勢の方々がアクセスしてくださったことを

心から感謝いたします。

すばらしいコメントもありがとうございました。 

文章が長くて読みづらかったと思います。

来年からは、もっと短く簡潔に書くつもりです。

今年2011年は言うまでもなく、

東日本大震災に見舞われた日本は

戦後最大の試練を受けました。

政治・経済・社会のすべての面でキリストの十字架の死を体験したということができます。

しかし、十字架の死の続きには、命の復活があります。

新しい年2012年は、日本がキリストの復活の命を受けてあたしく復活すると信じます。

どうか、全能の万物の創造主・父なる神に大きな期待をもって、勇敢に新しいチャンスにチャレンジしてください。

神のあふれるばかりの祝福をお祈りしています。
Posted by ささき at 2011年12月31日 22:44
Mr. Sasaki
それはまさしく私が演じアカデミー賞を獲得したマハトマ•ガンジーの生涯だ。
Watch it!!

追伸: Sir Ben Kingsley 様 ; 私は貴方を尊敬するまだまだ小さな役者の卵ですが、きっとこのように応えられるのでしょう。成りすましの御無礼何卒お許しを、、、
Posted by ベン at 2012年03月26日 08:12
 
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