2011年02月27日

不良少年から牧師へ (中編)


(「出前牧師かんちゃん」こと、菅野直基さんの体験談です)


小学校の頃から勉強嫌いでしたが、神学校に入学してからもやはり勉強が嫌いで、いい成績を取ったことはありませんでした。

あるキリスト教の集会で、生き生きと輝いているクリスチャンの姿を見て、自分もそうになりたいと思いました。

神学生であるのに自分が輝いていなのが、非常に恥ずかしくなりました。

「どうか、私もあんなクリスチャンになることができますように!」

時間の感覚を失うほど祈りました。

ある時、突然、天国にいるような感じになり、とめどもなく喜びがあふれてきました。

それ以来、私はすっかり変えられてしまいました。

本来の才能や能力が目覚め、勉強も好きになりました。


26歳の誕生日に、韓国人女性と国際結婚をしました。

出会いはその一年前の夏でした。

毎週土曜日に私は、新宿駅アルタ前の路上で、ギターを弾き福音を語っていました。

たまたま韓国から短期宣教のため来日中の120人のチームも一緒に参加しました。

チームの一人が、彼女だったのです。

出会いのチャンスは、たった一回でした。

私は疲れていましたが、「今日はどうしても伝道をしなくてはいけない」という思いに駆られ、新宿で福音を語りました。

韓国人宣教チームが合流し、一緒に伝道したのです。

「文通しませんか?」と、帰りがけに彼女に言われました。

「いいですよ、ぜひ文通しましょう!」

ちょっとビックリしましたが、私は喜んで答えました。

タイミングが少しでも狂っていたらあり得なかった、「運命的な出会い」です。

神さまが引き合わせて下さったのです。

半年間、日本と韓国で文通をしました。

当初は普通の話題で文通していましたが、クリスマスの頃にはラブレターになっていました。

翌年4月に、彼女は宣教師として来日しました。

「今成田空港です。ぜひ迎えに来てほしい」

と彼女から電話が入りました。

それから互いに祈り、3カ月後に結婚しました。


結婚後は理想と現実のギャップに大変な苦しみを体験しました。

お互いに受け入れ難い部分がたくさんあることがわかってきたのです。

国際結婚と同時にアメリカ留学が始まり、カルチャーショックのダブルパンチでした。

「日本と韓国は、似て非なる国」という表現がピッタリです。

情緒面や価値観など、あらゆる面でぶつかり、傷つけ合い、たくさんの痛みを経験しました。

互いに許せない部分を相手の中にいくつも見て、「あなたはこうすべきだ!」と言い合い、よく喧嘩しました。

そのような試練の中で、いつも必死で祈り、お互いに高慢な自我が打ち砕かれました。

もう神さまだけを信じ他はないところまで、追い込まれました。

その反動で、向上心が沸き、勉強も頑張りました。

神学校の教室では学べない最も大切な実地科目(愛と赦しと忍耐の実践)を、結婚生活を通して学ぶことができました。

離婚しても不思議ではない最悪の時期が続きました。


でも結婚2年後、妻の妊娠したのを契機に、夫婦関係は急速に改善に向かいました。

喧嘩をやり尽くした後だったため、すべてが良く思われてきたのです。

「初めからすべて神さまの愛の計画の中にあった」のだと、ようやくわかりました。

長女、長男、次女が生まれ、2007年には次男が生まれ、あっという間に、四児の父親になりました。

子育てにとても忙しく、喧嘩なんかしているヒマはありません。

子供たちは本当に可愛くて、神さまからの最高のプレゼントです。


神学の勉強は、牧師の仕事をしながらも、合計16年間続けました。

大学を卒業し、次に大学院を卒業して、修士号と博士号(D.Min)を取得しました。

「神さまと共に歩めば、必ず使命を成し遂げることができる」と確信しました。

これは私の人生の新しい始まりに過ぎません。

神さまに与えられた可能性を、一回の人生の中で残さず成し遂げて行きたいと思っています。



Posted by アブラハムささき at 00:24│Comments(3)
この記事へのコメント
いよいよ カンチャンの 第二の人生が始まった時だったのですね

不良少年の印象が あまりにも強烈でしたので、もっと 波乱万丈だったのかと思っていました。

まだ中編ですが、今 幸せそうに太って、いつも笑顔で、あだ名はKY先生

後半は前半が強烈過ぎたので、あまり期待できないですね・・・

私も失敗や、今は 顔に至っては 被爆者みたいになってきましたが、 それはみんな笑います。

是非 カンチャンの そんな 後半を期待します。      オバマ
Posted by Paul Obama at 2011年02月27日 03:37
私の 友人からのメッセージです 進化論をどう思いますか?と聞いてみました。

私は、想像論を信じていますけど、
その筋の専門家でないですし、よくわかりませんが…

ただ、恐竜と人間が共存していたかというと、考えられなくないですか?
でも、恐竜の存在は確かにあったんですし、氷河期とか、生きのこったのは、猿でも人間でもなく、ゴキブリとかですから、では人間の祖先は猿でもなく、ゴキブリとかの話になると( ̄○ ̄;)な感じですよね…

こんな事いったら先生に怒られちゃうかもしれませんが、
私は動物愛好家なので猿でもいいかなって思います。
ただ思うのは地球が始まって、数億年の間
私が存在するのは、たかが80年程度…針の刺す点よりも短いです。
それを頑張って生きているだけで、
神様は私の存在を大切にしてくれるのではって?

オバマさんはどうですか?

でも、人間って知っていましたか?
ハエとDNAの配列は80%は同じらしいです( ̄○ ̄;)
ガックリきますよね…
日本における進化論教育は、日本人のとこにだしても恥ずかしくない子的な考えからきてますよね、
間をとって無難な答、外資の会社は、上司と部下が、激しく大喧嘩になる事沢山ありますでも、その晩、飲みに行くなんて、いうの沢山あります
私としては、このブログをグローバルチャンネルにしたらどんな意見が返ってくるか、しかし、それも、全て神の領域なのかもしれません
                              オバマの友人からです
Posted by 大統領大統領 at 2011年02月27日 04:00
ささき先生


私の「不良少年から牧師へ」の証の中編があったことは知りませんでした^^
ということは、後編もあるということですね。


私自身が、何が出てくるか楽しみです。
ありがとうございます。




オバマさん


KY先生、ずいぶん懐かしいような気もしましうが。。。。


KYというと
①空気読めない
②感謝と喜び
③(神さまの)空気読める
等色々考えてしまいますが。


末永い付き合いになると思います。


恐竜は、名前からして恐そうだし、強そうだし、肉食のイメージがありますが、
恐竜の多くが、実は装飾で、かわいい顔をしていたと考えられているそうです。


恐竜の平均の大きさは、犬とか羊くらいだそうです。
ティラノザウルスのような恐竜はごく稀だったそうです。


今日も、元気に、楽しく行きましょう!



出前牧師カンちゃん
Posted by 出前牧師カンちゃん at 2011年02月27日 08:18
 
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