2019年09月16日

重荷を軽くするには



1 奇跡の人

5歳で失明した少女は、8歳で母を亡くした。

その後、アル中の父に捨てられた少女は

弟を亡くし天涯孤独となり、統合失調症を患う。

14歳になり、彼女は盲学校に入学した。

何度もつらい目の手術をし、少し目が見えるようになった彼女は、

盲学校を首席で卒業。そして、22歳で教師になる。


彼女は知人の紹介で、目も口も耳も不自由な少女の家庭教師になった。

その不自由さの故に裕福な両親に甘やかされて育った少女は、

心が閉ざされていて獣のように暴れて手が付けられない。

彼女は少女を両親から離して、

たった一人で信仰と愛をもって徹底的に厳しく訓育した。


やがて少女は彼女に心を開くようになり、点字で本を読み、

唇の動きを指で触って会話ができるようになる。


自分の知的才能に目覚めた少女は、

ハーバード大学に入学して熱心に学び、

2つの博士号を授与された。


教師はアン・サリバン、

少女はヘレン・ケラー。

二人は生涯、共に行動し、

障害者を含む弱者の社会的平等実現のために戦い、

世界中の人々に生きる勇気と希望を与え、

世の光として大きく輝いた。


日本では、三重苦を克服したヘレン・ケラーが

「奇跡の人」

と言われているが、

アメリカでは、盲目、死別、孤児、心の病、貧乏、

低学歴、障害者差別等の多くの苦難を克服した

アン・サリバンを

「奇跡の人」

と呼んでいる。

アン・サリバンあってのヘレン・ケラーであるからである。


二人とも、

「キリストを信じるなら、

どんな苦難をも乗り越えて生き、

栄光の道を歩むことができる」

というすばらしい証人である。


2 「重荷」を軽くするには

聖書は、神を信じる者には

「苦難は軽い」

から耐えることができると言う。

そして、苦難を耐える人によって

「重い栄光」

がもたらされると言う。


弁護士として様々な問題に苦しんでいる方々を助けていると、

それが大きな重荷となってくる。

弁護士には守秘義務があるから、だれにも相談できず

一人で問題を抱え込んでしまうことが多い。

すでにこじれている問題がさらにこじれて、

どんどん追いつめられてしまうこともある。


抱えている問題の重圧から心の病に陥る弁護士が増えている。

弁護士会としてもこの事態を無視することができず、

弁護士のために専任の心のカウンセラーを置くようになってきた。


しかし、聖書には、だれでも重荷を軽くすることができる秘訣が書かれている。

「重荷を背負って苦労している人は、わたしのところに来なさい。わたしが休ませてあげよう」

とイエスは語っている。

柔和で謙遜なイエス・キリストから生き方を学んでいると元気になって、

「重い荷物」を「軽い荷物」

として背負える力が湧いてくる。

(マタイ11:28)


言い換えると、

キリストが私の重い荷物を背負い、

代わりに軽い荷物を私に背負わせてくださり、

私と一緒に歩んでくださる。


自分では

「重い重い」

と苦しみながら独りで重荷を負っているつもりが、

イエスが重荷を背負ってくださっているから

「これは重くないんだ!実は軽い荷物なんだ!」

と信じると、

本当に軽くなるから不思議である。


だから私は、どんな難問を抱えても、

「重い重い」

と思い煩わないで、

「軽い軽い」

と自分に言い聞かせている。

イエス・キリストという最高のカウンセラー・助け主にゆだねていくと、

神の力が内側から湧いてきて、難問を軽く背負うことができるようになる。


神を信じる者にとっては、本当はどんな苦難も、

一時的なものであり、かつ軽いのである。

そして、一時の軽い苦難を生き抜くことによって、

永遠の重い栄光がもたらされるのである。


「今の時の軽い患難は、私たちのうちに働いて、

測り知れない、重い永遠の栄光をもたらすからです」            

 (第2コリント4:17)
              





Posted by アブラハムささき at 16:33│Comments(12)
この記事へのコメント
いろいろな妨害があって長らくブログを更新できませんでした。ようやく妨害を排除しましたので、記事をまとめて掲載しました。まだたまっている記事がたくさんあります。これからんどん更新していきます。
Posted by アブラハムささきアブラハムささき at 2019年09月16日 16:38
久しぶりの更新、ありがとうございます。大変有益な記事、感謝します。どんどん更新していただけること、楽しみにしています。
Posted by けんじ at 2019年09月16日 16:45
お久しぶりです。重荷を軽くする秘訣を教えていただき感謝いたします。
Posted by 吉岡 at 2019年09月16日 18:02
佐々木先生、昨日はありがとうございました。
久しぶりにブログを拝見しました。
私は過去数年間佐々木先生の真実な人柄と不屈の信仰によって励ましを受け、死の陰の谷をこうして歩いて来ることができました。
感謝に絶えません。

これからも佐々木先生とともに進んで行きたいと思います。Amen
Posted by ふう at 2019年09月16日 19:38
先程のコメント「by ふう」ではなく、
「ふつうじゃないプロテスタント牧師」でした(笑
ボタンの押し間違いです。笑笑

あなたを畏れる人、あなたの命令を守る人/わたしはこのような人の友となります。 詩篇119:63
Posted by ふつうじゃないプロテスタント牧師 at 2019年09月16日 19:42
ふつうじゃない牧師先生

コメントありがとうございます。

私は先生の想像を絶する苦難と苦悩を耐え抜かれてきた姿に励まされてきました。

これから真のニッポン新生のために共に戦いましょう。
Posted by アブラハムささきアブラハムささき at 2019年09月16日 20:30
メッセージ感謝します。
Posted by スマイル at 2019年09月16日 21:20
ブログ再開ありがとうございます。
Posted by 南の風 at 2019年09月16日 21:57
「軽い、軽い」というのはいいですね。自分で背負ったら、他の人から小さく見える問題でも重く、潰れてしまいそうですが、神に委ねて、軽くなって生きていく視点の転換ができました。知識としてわかっていても、それが実践されていなかったり、人に教えていても、それを自分に適用することを忘れてしまうこともありますね。ありがとうこざいます。
Posted by 菅野直基 at 2019年09月17日 12:59
ヘレンケラーとサリバン先生は関係に感動しました。
Posted by 夏目 at 2019年10月20日 05:01
毎日重荷を背負ってきましたが、少し軽くなりました。ありがとうございました
Posted by A at 2019年10月23日 07:40
数年おきに思いついたときに、佐々木さんのブログを時々拝見しています。苦しいとき、未来がみえないときに、佐々木さんの体験談をみると勇気づけられます。信仰・哲学が実生活に活かされていて参考になります。また機会がありましたら記事を更新されてください。暑い日が続きますのでご自愛ください。
Posted by ひつじ at 2023年07月24日 12:39
 
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